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今野敏『同期』

今野敏『同期』

今野敏さんは、シリーズ物沢山出してらっしゃいますが、これは割と新しめ「同期シリーズ3部作」の1作目になります。2作目は『欠落』、3作目は『変幻』ですね。


警視庁捜査1課の宇田川が主人公で、個性豊かで熱く魅力的な刑事達が脇を固めます。今野敏作品はドラマ化率が高く、この作品も恐らくそれを意識してのキャラ配置でしょう。私はドラマも好きでよく見ますが、10話まで待てないタイプで…原作があるものはついつい先に読み進めてしまいます。原作の良さを出してな~い!! なんて怒りを覚えたりもするのですが、それも楽しみと言えば楽しみです。

 

内容については…

主人公の宇田川刑事が、警察初任科の同期や同僚・先輩刑事達と、その強い絆や競争心をもとに事件を通して警察官としての自己を確立してくお話です。とっても面白く読み応えもありました。

文中、同期に関するセリフ(要約)の中に「一緒に飲んだりしているときは気にしたこともなかったが、職場や携帯以外、所在を確認する手がかりすらない」というのがあり、自分自身と重ねてみると……ホントだ!! そう、職場の同期と仲良くしていても、実家の住所や連絡先なんて分からない。よほどじゃないと自宅も分からないし、深く付き合っているつもりでもそこまで分からないことって多い。仕事仲間って、学生時代の友達とは違って妙な気を遣っちゃうんだよね。

 

では早速2作目に突入します。